おブ

ついったーよりながいぶんしょうをかく

深夜の繁華街の電柱付近に地べたに落ちてるアレ


はじめに

・コンスタントに続きを出している所は凄い偉い

・タダで読ませて頂いているものなので文句を言う筋合いは無い

・この感想はフィクションであり、実際の作品には関係ありません

・この文章はケツを拭く紙にも劣るクソである

・どういう形であれ完結させた作家は超絶偉い

 

 

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上の記号は魔法の数字なので気にしないでください。

 

最初に書いた通りこの感想は、フィクションであり実際の作品とは無関係です。

 

①追放マグナムトルネード

追放モノで現代の作家モノですかァ変化球ですね

あらすじはさておき、定番のネタと別のものをくっつけて新しい視点から定番を眺めるのは挑戦としては良いと思います。

その結果がどのようなものであれ、それだけは言いたかった。

 

結果なんですが、嫌なヤツとしてあまりにも嫌なヤツらが中途半端過ぎて不遇さが微妙という所でしょうか。速度重視の追放パターンを追求しすぎてコースアウトって感じです。

 

まず、主人公が小説家グループ(なんと総勢300人)の幹部で全員分の校正、設定、タイトル、あらすじの調整…となんとなくクソ面倒くさそうな作業が具体的で日頃の実感がこもっていていいですね、そういう経験から滲み出る部分は好きです。

 

そこからまあゲハハハ!雑用ばっかりして自分の小説のポイント数もカスな幹部はいらねえんだよ!追放!追放!となるわけですが、主人公は食い下がるわけですね、幹部辞めてもいいから残らせてくれ…と

 

結果はギャハハハ!雑用なんてメンバーとしても要らねえんだよ、となって追放されるわけですが。

 

そんな便利なヤツが幹部辞めて自分から雑用させてくださいとメチャクチャ美味しい申し出をしてきて普通追放するか?性格悪いなら無限にコキ使って美味しい汁啜ると思うんだけど…どうせメンバーも300人居るし。

 

これが10人とかそこらならまあ分かるんですけど、300人居るし。

 

ここらへん、多分テンプレロジックとしていわゆる冒険者モノを流用した弊害だと思うんですけど(サークル名が《金狼の牙》!冒険者チームみたいだ!)、この際既存の狭いダンジョンに潜るので少数精鋭で居なきゃいけないとかそういう暗黙の理由が欠落しているので、言い方は兎も角ただもう雑用もしなくていいよって親切な申し出になってるので、うん?って気持ちになります。

 

話から察するに無給でやってる事なので別に追放されて困る事ありませんからね、不遇になるためのゴールにコースを無視して追放までかっ飛ばしただけって感じです。

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ダウンフォースはナンセンス

 

ちなみに同作者の小説を以前読んでいるのですが、そちらも追放モノでした。

ファンタジーで追放されて無職になるといった話なので、スピード感はありましたがまあ不遇なのは分かります。書いているうちに『追放=不遇』の方程式が頭の中で固まってしまっているんでしょうか。

 

②ボクちん

他の作品と主人公のキャラが大体同じやんけ、展開も大体似たりよったりでキャラまで同じだと主人公の人物像がようわからんぞ。いいヤツなのは分かるけど自我が薄すぎるのは主人公として辛いものがあります。

 

③食堂に居た人

ヒロインっぽいんですけどネームバリューと実績の数値だけ見せられてもキャラが分からんぞ。一瞬出てきた大体の反応は他作品のヒロインと同じ。

 

④スーパー浅いアドバイス

ボクとヒロインの唯一の接点、一瞬読んだだけで問題点を見抜く主人公の速読力は300人分の下読みをしていたからお手の物だぜ!って感じなのかもしれないが、そこをよく書いて欲しかった。あと早く終わらせたかったのか一瞬で終わった。書け。

 

⑤大体同じ展開

作者の他作品と大体同じ展開です。確かに毎日投稿しているみたいなので、手癖で完成させるにはこれは有効だと思います。面白いかは別として。

 

⑥俺たちの戦いはこれからだ!

はい!今回のRTAはですねぇ、主人公が追放されて、はい、ここで壁に体当たりをすると大成するわけですね、ストーリーが読みたい方はこの動画が高評価なら普通のプレイ動画を今後上げる予定なので評価をお願いしますゥ…みたいな薄味の終わり方です。

 

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NKT

⑦ざまあwwwww

特に描写はありません。

いつか追放した奴らは落ちぶれるらしいです。

地の文に書いてありました。

 

⑧全体を通して

追放で文章の大部分となり他の部分が薄口な感想になりましたが、理由としては全2話の短編で追放されるまでが第1話で第2話で残りを全部やってるのでさもありなん。

テンプレートと新しいジャンルを組み合わせた全く新しい作品にトライした結果、テンプレートに沿いすぎて話として破綻はせずとも、いまいち出てくるヒロインや設定が何がやりたくて出してるのかわかりません。以前読んだ話では、主人公が普段の仕事に不満があり半ばやる気を無くしていて、別の言う通りに動く人間にすげ替える為に追放という流れがあったのですが、今回は追放ありきで進んでいるので追放する理由についてもっと掘り下げるべきだと思います。追放ロボかよ、誰か査読してくれなかったんでしょうか。

 

新しい事に挑戦することは良いと思いますので、応援はしますが、新しい事を始めるならそれなりに新しい事なりのやり方にアレンジするべきだと思います。《金狼の牙》ってなんだよ冒険者チームかよ、《おねショタちんちん大好き団》とかの方が現代創作グループっぽいんじゃないか?全体的に薄いのでネーミングの雑さが際立ちます。

 

何にせよキャラが薄口醤油を風呂桶に2,3滴垂らしたくらいの薄さなので、スピードよりちゃんと掘り下げて短編でもあと3話くらいは必要だったと思います。

完成させることは偉いですがそれと面白いかは別なので。

 

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それでも一応完成させるのは偉いという事は伝えたい

⑨終わりに

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これで終わりです。

 

追記

もうこれからこの感想を読む人は少ないと思いますが、個人的な気持ちをつらつら書きます。

なろうwwwや転生wwww追放wwwwとテンプレを笑うのは簡単ですが、結局の所テンプレは流れであり、中身がきちんと書かれていれば話はなんであれ面白い話にはなると思います。

ものすごく雑に言えば、大体のお話はバーンと主人公が出て敵が出て二転三転しつつそれになんとか対処する程度の流れになっていてその中で何が起こってどう考えてどう動いたか位の差にしかなりません。

 

所詮ゲームで何十年もゴブリン退治でキャッキャウフフしているようなもので、キャラが違えば認識が変わり反応が変わり同じ話でも面白いのです。

 

今回に関して言えば、追放モノの長い流れを短い文字数でやりきってしまったばかりにやせ細った中身にしかなっていなかった、というお話でした。

 

 

2020/05/25追記

 

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一秒ごとに世界線を超えて

このレビューはフィクションです。